Blogs

2025.05.07

測定合格範囲の設定方法

画像をクリックするとYoutubeサイトに移動します

 デジタル水準器には「Good Range Set」(角度合格範囲設定)という機能があります。これは通常、水準器で水準調整する場合、気泡式水準器では気泡を中心の位置に持ってくることが水準調整完了と云うことになりますが、デジタル 表示がある場合はX:0.000°、Y:0.000°になるまで調整することが多く、非常に時間が掛かり、作業者による調整時間のバラツキの大きな作業になります。

 そこで、デジタル水準器をご使用になるお客様が、例えばXY共に±0.005°(X:±0.005°、Y:±0.005°)の範囲に水準調整すれば良いと云う基準を設定した場合に「Good Range Set」(角度合格範囲設定)を使い、お客様の合格基準範囲をXY共に±0.005°に設定します。

  1. その「Good Range Set」(角度合格範囲設定)により以下の表示変わります。
  2. STARTで測定開始し合格基準範囲(X:±0.005°、Y:±0.005°)に入ってないときはJudgeが『NG』表示になります。
  3. 測定開始後、水準調整を行い合格基準範囲(X:±0.005°、Y:±0.005°)に入るとJudgeが『Good』に変わり、ブザーでお知らせします。

 水準調整作業者はそれぞれの組織で決められた合格基準範囲に入ることでそれ以上の水準調整は不要になります。従って、水準調整作業時間のバラツキの減少、タクトタイムの安定化に寄与します。