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2025.02.19

【新製品開発】5台センサ接続、無線式デジタル水準器の開発

 今回は現在、開発中の製品の一部を紹介したいと思います。現在、タイトルにあるように最大で5台のセンサが接続できる無線式デジタル水準器を開発しています。
 弊社、開発部では、お客様からの要望や市場のニーズから新規プロジェクトが立ち上がります。数々の展示会にて開発部の社員が接客しておりますので、現場のお声をお聞かせください。

 弊社には元々、センサとモニタが1対1の無線式デジタル水準器(SELN-121BM, SELN-131BM)はあるのですが、現行の仕様ではモニタ1台に対してセンサを複数台接続できません。国内外のお客様から複数の箇所の水準が同時に測定したいので、複数台接続できないかという声があり、また、半導体製造装置だけでなく、大型工作機械にも複数個所を測定する必要があるとの調査から開発を開始しました。仮の型式名ですが、「SELN-141BM」となります(写真1※)。

※開発中ですので、モニタ、センサのカラー等詳細は変更の可能性があります。精度や分解能などの仕様は現行品(SELN-121BM, SELN-131BM)と同等です。

 センサの接続は1台から5台までで、モニタ1台で水準が確認できます。
このSELN-141BMには3つのメリットがあります。

1.1箇所、1箇所置き直して測定する必要がない

 1対1の接続であると測定場所が多いと置き直して調整する必要があると思うのですが、同時に5台の数値が確認できると箇所箇所に置き直す必要がありません。あっちが上がったからこっちも上げるなど、の作業ができます。

2.2セット以上、購入しなくて良い

 モニタ、センサのセット(SELN-121BMSELN-131BM)を2セット以上、購入する必要がなくコストを抑えることができます。センサの台数は2台からの5台での販売を予定しております。

3.リアルタイムで長期で部位の変化を測定できる

 モニターのデジタル出力をPCに接続し、ターミナルソフト(Teraterm、Rloginなど)で約8時間(センサの電池駆動の場合)のX軸、Y軸の値の変化を記録することができます。センサをACアダプタに接続すればさらに長時間記録することができます。

 

                 写真1:SELN – 141BM(仮) 

 写真2のようにセンサー5台は装置の四隅の4台と中心の1台を想定しています。狭い隙間や手の届かないような高い位置でもご使用いただけます(環境によっては通信できない場合あり)。

                 写真2:大型工作機械 使用イメージ

 このように開発部では、お客様に必要とされる使いやすいデジタル水準器を日々、検討しております。お客様、市場の声を反映しやすい社風となっておりますので、このWEBページからのお問合せや展示会などでお話しできればと思います。