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2025.04.08
デジタル水準器の「絶対ゼロ補正」の手順
従来の気泡式精密水準器は通常、ゼロ点ズレを調整する調整ネジ(アジャストボルト)があり、それにより、精密水準器のゼロ点を正しい水平ゼロ状態へ調整することが可能です。
当社のデジタル水準器はそのゼロ点ズレを調整する操作として絶対ゼロ補正と云う機能があります。
以下の動画でその操作を説明致します。

重要な操作ポイントは
- 1st time Measureと2nd time Measureのボタンを押すときは必ず角度データが安定した状態で押してください。
- 1st time Measureから2nd time Measureへ移行する場合は、センサを同一場所で180度反転させ、全く同じ場所・位置で2nd time Measureを行うことです。
石定盤ではおおむね、どの位置でも同じ水平状態を保っているとは思いますが、必ずしもそうではありません。石定盤上で常に使用する位置は微妙にすり減っているのです。ましてや、定盤ではない水平な板上(金属板、滑らかな面を持つ机 等)では位置が異なると反り、傾き、キズ、打痕等で同じ水平状態を保てません。
より正確な絶対ゼロ補正を行うためには2nd time Measure 操作を行う時に全く同じ場所・位置で180度±1度未満で反転させることです。
(180度反転がおおよそではダメです。反転角度が175度、185度等では意味のない補正していることになります。)