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2025.06.24

「水準器」と「傾斜計」の違いについて

 

 今回は、水準器と傾斜計の違いについて書きたいと思います。弊社のデジタル水準器と傾斜計は何が違うのでしょうか?答えは、XY、2軸の水準(0度)※1を測定するのが「水準器」で、45度まで※2のXY、2軸の角度を測定するのが「傾斜計」となります。「傾斜計」でも0度を測定することはできますが、精度が水準器と異なります。精度と角度測定範囲の相関図を示します。また、重要な仕様の比較を下表に示しますので、ご参考ください。

 表のデジタル水準器の「リニアー角度」を確認すると±0.3 degとなっており、角度表示を±0.3 degまでできるが、測定する範囲でないことを示しています。一方、傾斜計は測定範囲が±45 degとなっており、測定する範囲であることを示しています。また、デジタル水準器のゼロ点繰り返し精度は±0.001 deg以下となっており、ゼロ点(水準)の精度となっているのに対し傾斜計は±0.1 deg(±10 deg)、0.15 deg(+10.0~+45.0 deg、-10.0~-45.0 deg)となっており大きく精度が異なることが分かります。どちらが良い悪いではないので、用途に沿ってご使用いただければと思います。応答速度に関しても同様です。 

 弊社のデジタル水準器は主に半導体製造装置業界でご使用いただいており、傾斜計は主に自動車業界でご使用いただいております。水準器と傾斜計の測定範囲と精度の用途の図を下に示します。

 どちらもセンサとモニタがセパレートタイプで、センサの値を手元で確認でき、小型、軽量設計となっております。今まで測定しにくかった狭い場所や高い場所での測定ができ、使用しやすく作業効率が上がったとのお声をいただいております。

※1 水準とは重力方向に対して垂直な面を指します。

※2 オプションで60度まで測定できるものも生産可能です。

 さて今回は水準器と傾斜計の比較をしてみましたが、いかがでしたでしょうか。曖昧であった部分がはっきりしたのではないでしょうか?

 実際にお手に取ってみたい方は、デモ機の貸出、年に数回、展示会への出展をしておりますので、お気軽に弊社までお問い合わせください。

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