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2025.09.01

当社の整準器のオプションについて

 先日のブログ「整準器とは」にて、当社の整準器(製品名:自動精密整準台オートステージ ASW-21)をご紹介しました。少しおさらいをしますと、土地や地形の形状・大きさ・高さ・位置関係の調査用機器である「測量機器」を水平に設置する作業(測量機器の鉛直軸と機器設置点の鉛直軸を合わせること)を「整準」といい、その作業を自動で行うことができる台(ステージ)を備えた機器が当社の整準器です。つまり、当社の整準器に測量機器を乗せると、その測量機器は自動で水平に調整されることになります。

当社の整準器に測量機器を乗せた状態

 今回のテーマはオプションということですので、お客様のご要望にお応えしカスタマイズしたものの紹介をしていきます。

 まず、オプションの種類についてですが、電源の種類、前面パネルのスイッチで操作ができるかということ、整準動作が完了して一定時間経過後に自動で電源が切れる(上部のステージの状態は固定される)か、電源が切れず待機するか(待機中にステージが水平状態から外れたら、再度整準動作を開始する)などがあります。

整準器オプション項目
項目内容
電源内部バッテリー外部よりDC12V供給
スイッチ操作有効 (○)無効 (×)
電源自動OFFあり (○)なし (×)
バッテリー
外部電源と前面パネルスイッチ
電源自動OFF (イメージ)

 次に、お客様のご要望にお応えしたオプションの組合せを下記の表に整理してみました。

整準器 オプション組合せ表
大項目小項目ASW-21 (標準品)ASW-21AASW-21BASW-21CASW-21D
電源内部 / 外部○ / ○○ / ○× / ○○ / ○× / ○
スイッチ操作有効 (○) / 無効 (×)××
電源自動OFFあり(○) / なし (×)×××

 この表が示す通り、お客様によってご用途が様々であることがお分かりいただけるかと思います。

 一方で、測量機器の整準作業とは別に、当社のデジタル水準器のようにセンサの水平出しが必要な測定器に対応するためにステージの形状を変えたASW-21Sも当社の整準器のオプションの1つになります。ASW-21は上部のステージに冶具を介して測量機器を固定するために穴を開けているのに対し、ASW-21Sのステージは平らなスペースを広めに確保しています。先日のブログ「デジタル水準器の測定環境は整っていますか?」でも紹介しておりますが、センサの水平出しには、本来、石定盤のような平らで環境や経時変化に強いものが使われます。ただ、石定盤は設置場所を整えたり、重量が大きいため持ち運びが難しいです。ASW-21Sであれば、自動でステージを水平にでき、容易に持ち運びもできるので、石定盤の代わりにもなります。

ASW-21
ASW-21S
石定盤 (イメージ)

 さて、ここまで当社の整準器のオプションについてお話してきましたが、いかがだったでしょうか? 上記は当社がご対応させていただいた一部分の紹介です。お客様のご用途に応じて検討いたしますのでお気軽にご相談くださいね。